CPO[R]がよく買って頂いているようです。
最早、円陣家至高の代名詞と言うかフラッグシップと言うか・・・有りがたい話です。
一昔前はABSOシリーズの反響が多く、交換したユーザー様からのインプレッションを聞くのが有難かったです。
中には、交換してそのままツーリングに出掛けてしまった方もいる様で、後々話を聞いたら楽しいし、乗り易いのでそのまま走りに出かけてしまったとか・・・
私自身も昔88年式NSR250に乗っていた時、桶川サーキットにたまーに走りに行っていた時期がありましたが、純正フォークオイルの状態で走ると必ずこける(笑)「ヘボイという事も有りますが・・・」
タイヤが温まって良い感じになってくると責めてしまって大概フロントからスリップダウンしてコケていました(笑)
自走で行った時は酷い目に会いました。
あくる日、ABSO[RR]にフロントフォークオイルを変えてサーキットを走ってみると、なんと無転倒!
バイクを壊さず帰ってこれました
物凄くフロントが安定するのです。
タイヤが路面に食い付いていると言うか、サスが良く動いていると言うか。
安心してコーナーも曲がれるし、ブレーキングポイントも奥まで持っていける。
タイムも3秒~5秒位縮まった事が有りました。
(元が遅いので縮まった風ですが)でも無転倒は大きい!
走るのが楽しくなりました。
街中ではそんな性能いらないと思うかもしれませんが、むしろ街中の方がより様々な状況に直面しますし余程過酷なのです。
走る状況は乾いた平坦なアスファルト路面だけだはない!
ちょい乗りの時も有ればツーリングに行く日もある、ワインディングを良いペースで走る時もあります。
縁石も有れば、わだちもあるし、砂も撒いてあるし白線もマンホールもある。雨も降る。
刻々と路面の状況は変わります。
人も猫も飛び出してきて、急ブレーキや急ハンドルで回避しないといけない状況もままあります。
そんな時フロントがスリップダウンするとかなり怖いです。
リヤが滑ればある程度の熟練者ならコントロール出来ますが、フロントが滑るとコントロールはほぼ不可能です。
ABSOは決して滑らないとは言いませんが、ノーマルからの限界点を引き上げてあげる事が出来ます。
サスペンションが本来持っている性能を引き出してあげる事でキチンと仕事をしてくれるようになります。
安心して止まれる、安心して曲がれる、安心して走れるという事は何よりも大事です。
そして、細かい振動を吸収してくれるので、乗っていて手が疲れにくい。
エンジンオイルは小まめに交換するのにサスペンションオイルは新車から交換した事が無いという方が結構多い様です。
2年に1回とか10000kmに一回とか交換する事を強くお勧めします。
サスペンションオイルは酸化しますし、内部の金属粉等で汚れますし、オイルが減ります。
オイルシールが古くなって痛んでいる車両で雨ざらしになっている車両なんかだと、フロントフォーク内に水分が入り込んでオイルが乳化現象を起こしてしまっている車両を整備した事があります。かなり酷い状態です。
もはやこの状態だとサスの仕事はしない単なる伸縮する棒です。
コテコテにカスタムされたバイクも一コケすると廃車になってしまう可能性も孕んでいるのです。足回りは非常に大事です。
フロントサスペンションはオイル漏れもなく、内部が酷く汚れていなければ通常オイル交換だけで性能が蘇ります。
なかなか自分で整備するのは大変ですが、オイル交換=オーバーホールでは無いのです。
オイルを変えるだけなら上部のトップキャップを外し逆さまにすれば抜けます。
出し切ったら新しいオイルを入れて油面できっちり合わせてあげる。
これだけです。
カートリッジダンパーはそう簡単には行かないのですが、
大概のバイク屋さんはやってくれます。
車体を支えているのも、動力を伝えるのもタイヤと、サスペンションです。
足回りを疎かにすると、足元をすくわれてしまいます。
ABSOに替えましょうとは言いません。円陣家至高の製品は気になった人が使ってくれればよいのです。
だけど、たまには愛車のサスペンションオイルも気にしてみて下さい。
オイルは何でも良いので交換する事が大切。
あなたのバイクのサスペンションもだいぶお疲れかもしれませんよ?