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  • テクニカル担当

FORCE-1、E.G.S.[LIMITED] 燃料添加剤のお話 その1

弊社で販売している燃料添加剤FORCE-1(自動車用)、E.G.S[LIMITED](バイク用)について語らせて頂きたいと思います。

燃料添加剤と聞いて、ユーザーの皆様はどんなモノを思い出すでしょうか?

世の中には色々なコンセプトで作られた添加剤が有りますね。

燃焼促進剤、カーボンクリーナー等が代表的なモノかと思います。

私も色々と試してみて効果の有るモノから効果の解らないモノまで様々でした。

その中でもエンジンのコンプレッション復活剤というのはなかなか珍しく、油職人と出会ってから添加剤というモノの意識が変わりました。

当時E.G.S[LIMITED]は100%燃料添加ではなく、スパークプラグを外し50mlの容量を5等分して4気筒の場合1/5づつシリンダーに直接滴下し残った1/5を燃料に入れるという方式でした。

施工は大変でしたが効果が速攻体感出来てなかなか面白い体験をしました。

その後100%燃料添加でも結果として効果は同じという事で今の施工方式の100%燃料添加になりました。

そんな生い立ちのあるFORCE-1とE.G.S[LIMITED]ですが、どんな原理で作用するのか・・・

簡単に言うならシリンダーの液体コーティングです。

シリンダーコーティングと聞くとメッキコーティングとかモリブデンコートを想像してしまいますが・・・

液体コーティングとは何ぞや?

という前に、少しシリンダーとピストンの隙間について触れておきます。

そもそもシリンダーとピストンには工学的に隙間が設けられていてピストンが上下運動をするのに必要な隙間となっています。それ以外にも燃焼時に発生した熱を受けてピストンが膨張するので膨張時に対応した隙間を設ける必要が有ります。

シリンダーとピストンの隙間が狭すぎるとエンジンが壊れます・・・

この隙間はどんなゴットハンドを持つ職人でもゼロにする事は不可能です。

今まではそれが当たり前で何の疑問にも思いませんでした。

サービスマニュアルにも整備士の教科書にも書いてある・・・

ではどうしたら隙間を埋められるのか・・・

その答えは「液体によるシリンダーの完全密閉」です。

液体はどんな形状にも変化する事が出来るため大きな隙間にも入り込むし毛細管現象を巧みに利用し狭い隙間にも入り込む事の出来る添加剤。

液体がシリンダーをコーティングする事でコンプレッションの漏れを防ぎます。

コンプレッション漏れを防ぐ事により各シリンダーのコンプレッションのバラつきを無くし(単気筒はバラつきは無いです)エンジンが本来持つ性能を発揮出来るのです。

そしてその他の効果としてシリンダーを液体でコーティングする事により

ピストンがフローティングします。

もう少し言ってしまえば、オイルでシリンダーライナーを作ってしまおうという事なのですが・・・解りにくいですね。

騙されたと思って使ってみれば解ります(笑)

エンジンオイルエンジンオイルの役割としてピストンリングより下側を潤滑しシリンダーとピストンリングが接する摺動面を潤滑するのと、エンジンオイルへの熱移動で燃焼した際の熱をエンジンオイルに移動させ冷却します。

FORCE-1とE.G.S.[LIMITED]は燃焼室側へ作用するのです。

FORCE-1とE.G.S.[LIMITED]は燃焼室で燃えないように作られています。その効果の持続は乗り方にもよりますが、5000km~10000kmくらいです。

圧縮圧力をブローバイとしてクランクケースに逃がしにくくなるのと同時に添加剤も燃焼室に残るので5000km以上持続できるのです。

そして燃焼室に滞留している添加剤は燃料で希釈されたり、霧状に蒸発したりして、排気バルブから徐々に排出されて行きます。

高回転を多用する乗り方だと、効果時間は短くなります。

ディーゼルエンジンはコンプレッションがガソリンエンジンよりも高いためブローバイでどうしても吹き抜けるのと、燃料を直接シリンダーに噴射している都合上どうしても効果時間は短くなります。

副産物として燃焼熱を燃焼室内に滞留している添加剤に受け持たせ、シリンダーに吸着させる事により燃焼熱の移動が速くなります。

普通に街中を走っている分にはまず起こりませんが、夏場などでは熱ダレを起こしたりオーバーヒートしたりと経験がある方がいるのでは?(原因はいろいろありますが・・・)

熱移動が速くなるという事は燃焼熱をシリンダー→ウォータージャケット→冷却水→ラジエターに効率よく熱交換ができるという事なのです。

暖気時間も若干ですが短くなったりします。(個体差と個人差あり)

ボチボチ長くなってきたのでこれ位にしましょう。

その2へ続くかも?

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